グループ企業を活かした柔軟性

高い技術力でロール加工・シャフト製作などを強みに展開しているパイテックは、伸明ロール工業とともに、桜井鉄工所を中核とするサクライグループの一員です。サクライグループでは、主に取り扱う製品を3社(4工場)で分担する体制を敷いてるようです。
たとえば、ロール加工では中型ロールを桜井鉄工所が、小型ロールをパイテックの大阪工場・大型ロールをパイテック上月工場が、その他ロールを伸明ロール工業が担当するなど、それぞれ得意とする分野を分担することで高い専門性と技術力を追求していることが伺えます。

そんなサクライグループでは、NC化(数値制御)の推進など、効率の良い生産システムを構築していると言います。NC化を進めることにより人的な生産管理の省略化・無人化を図り、一人が多数の台を持つこと基本に、確実で効率的な生産性を獲得しているようです。

パイテックの会社情報

そして、日頃から昼夜2交代制による量産体制を敷くことで、生産能力向上を図っているそうです。こういった効率のよい生産体制により、パイテックを含むサクライグループでは短納期化を実現。さらに、突発的な緊急案件にも柔軟に対応できるよう、桜井鉄工所・パイテック・伸明ロール工業の3社がグループ間で業務を振り分け、連携し合う体制が整っているのだそうです。これにより、緊急案件に必要な設備機械が使用中であった場合でも、必要なだけの生産能力を確保することができるといいます。グループ3社の持つ生産能力を柔軟に活用できるグループの総合力で、1社単独では不可能な柔軟性を実現。短納期化に結び付けているのだそうです。

そして、パイテックのもう一つの特徴的なサービスとして、ロジスティクスが挙げられます。サクライグループは、2トン、3トン、3.5トン、8トン、25トンと、様々な大型自社トラックを所有しているそうです。この自社トラックを活用し、グループ内で仕上げた製品を直接顧客の元へ配送。製造から納入まで自社で完結させることにより、夜間配送や即時配送など、顧客の都合に応じた納入を実現しているのだそうです。

高い技術力による高品質な製品を、短納期・自社配送によって届ける。配送中や受け渡し時のトラブルなども回避でき、緊急の依頼などにも対応してもらえるとあれば、顧客の安心も大きいのではないでしょうか。付加価値の高い製品や技術を、迅速かつ適正価格で提供することを強みにしているパイテックならではの取り組みと言えそうですね。